当社がデザインした照明器具「木目を愉しむペンダントライト」(図1)が2025年度の「森を感じるデザイン賞」において、奨励賞を受賞しました。
当コンテストは、一般社団法人ウッディーラー豊田が主催し、豊田市が後援するデザインコンテストで、「森と人の距離を近づけ、豊田に住む人、森に関わる人の暮らしと心を豊かにする」を趣旨とし、「豊田市の木を使う」という意欲と発信力が高い製品、活動や仕組み等を募集・評価し、表彰する制度です。
当社は、豊田市のスギ・ヒノキの大径木の利活用促進を狙って、薄板に加工した単板の照明器具への適用を考えました。大径木は近年の和室の減少に伴って需要が低下しており、適切に活用されずに森に残置され、森の高齢化の要因の一つとなっています。当社は単板へ光を当てたときの木目の美しさに着目し、見る人の心を温かくする光の当て方を研究しました。
研究の結果、分光透過率や分光反射率がともに長波長側で増加することがわかりました(図2)。このことから、暖色系の光を使用した際に光利用効率が高く、相性が良いことが分かりました。暖色系の光は、リラックス空間の照明に使用されていることから、「木目を愉しみながら森を感じ、心が温かくなるような照明」に適していると考えました。
また、単板に対して光を透過させた場合と反射させた場合で木目の見え方が変わることも分かりました。それぞれに良さがあることから、見る視点によって木目の見え方の変化を愉しめるようにデザインを工夫しました(図3)。
今後はさらなるデザイン改良を行いながら市場におけるニーズを調査し、市場投入の機会を探ってまいります。ヒトと森をつなぐ一助を本製品が担うことができれば光栄です。

図1 ペンダントライトの出展の様子

図2 スギとヒノキの単板の分光透過率と分光反射率

図3 ペンダントライトを下から見上げたときの木目の様子

